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言葉の温かさを教えてもらった体験

私は幼稚園に行く時、必ず抱っこされないと泣き止まない子でした。評判になっている大和高田の保育園は朝は母と離れるのが寂しくて、なんだかとても離れたところにおいて行かれるような気持ちで悲しかったのです。そんな私に母も少し困っていて、毎日朝は大泣きして、幼稚園に着くと必ず先生に抱っこしてもらうまで泣き止みませんでした。評判の保育園を奈良の口コミでそんな私と母に、幼稚園の先生がある朝、「いつも抱っこに来てくれてありがとうね、さみしくてもみんなと元気よく遊んでくれてありがとうね。」と言ってくれたのです。その時私はとてもほっとしたことを覚えています。寂しくて寂しくて仕方がなかった気持ちが、ほぐれていったような感覚でした。ここはさみしくない場所なんだ、先生は抱っこありがとうって思ってくれているんだ、ととても嬉しかったことを覚えています。母もきっとほっとしたんだと思います。「いつもありがとうございます。」と何度も先生に言っていた母の姿を覚えています。今でも覚えているのは、きっと、あの先生の「ありがとう」という言葉の温かさが残っているからだと思います。安心できるありがとうを、本当にありがとうございました、と伝えたいと思います。大人になった今でも、その先生とは手紙のやり取りをしたり、写真の送りあいをしたりしています。幼かった私にとって、とても幸せな思い出です。